結婚するんだなぁ もさお。

オタクで喪だったアラサーが既婚になるまで…結婚に至るもさおへ至る結婚。

モデルルームという名の夢を見てから現実(物件)

モデルルームを出ると、実際の物件を見に行きましょうか、となりました。

営業さんが車を用意してくる間に、物件の模型を眺めて、殿と隣のマンションとはどのくらい近いのかを心配しました。

実はこの物件、両家顔合わせの後に探し歩いた地区で、物件の前も通っていたのです。

隣にあるマンションは殿の知り合いの方が住んでいるマンションで、「マンションから出るところとか入るところを見られるかもしれない」と冗談みたく笑い合いました。

 

ようやく車が準備できたところで、実際の物件が建っている場所へ向かいます。

寒い日ですがよく晴れていました。

時間も1時くらいになっていたので、どのくらい陽当たりが良いかわかるだろう、とワクワクしながら車を降りました。しかし、もさお達は「あー」と生気の抜けた人間みたいな声を出しました。

あまり陽が当たっていなかったのです。

 

当たっていたとしても上層階のみだし、隣のマンションや向かいのマンションが近いような気がしました。

価格も高いので、これは要検討だな、と思いました。

 

そんなもさお達の表情を読み取った営業さんは「もう一件の方も見に行きましょうか」と、もさお達を再び車に乗せました。

 

実は見に行ったモデルルームは、物件Aと物件Bのモデルルームだったのです。

もさお達が希望していたのが地区的にもマンションの多い物件Aの方で、物件Bは考えていませんでした。

営業さんはそちらを見に行こうと言ってくれたのです。

 

物件へ向かう最短ルートを通ると住宅街を通るだけなので、営業さんが気を利かせて、少し遠回りをして駅の方から車を走らせてくれました。

駅からの大きな道から入ると、明るく開けていて、晴れていたのもあり、とても爽やかな雰囲気の住宅街を通って、物件に着きました。

 

こちらの物件はシートこそかかっていたものの、ほとんど完成していました。

そして車から降りて見上げると、物件の南側には戸建てがいくつも並んでいて、近くにはマンションもないので、シートには陽が綺麗に当たっているのが見えました。

「こっちの方がいいかもね」と、お互いに顔を見合わせます。

 

実際に建っている物件を見ての印象が変わって、もさお達は再びモデルルームに戻って来たのでした。