結婚するんだなぁ もさお。

オタクで喪だったアラサーが既婚になるまで…結婚に至るもさおへ至る結婚。

ガヤに放り込まれる苦行を強いるブライダルサロン

神社を後にし、じわっていた女子日の痛みが本格的になってきました。

 

殿のお母さんは、うちの実家へ行くために一度駅へ送らなければなりません。

そして自分たちはブライダルサロンの予約時間が迫っていました。

 

しかし、お腹の痛いもさお。

思考能力が通常(もひどいですが)よりも低下しているため、なかなか来ないバスを待ったり、ようやく殿のお母さんを電車の前まで送り、ブライダルサロンに着く頃には完全に遅刻していました。

遅れてしまう旨は連絡しましたが、自分がこんな無理なスケジュールを組んでしまったことに後悔でいっぱいになりました。社会人として最低なことをした、と女子日の痛みも相まって落ち込み、薬は飲んだもののだいぶグロッキーな状態になっていました。

殿は別に気にしていないみたいで、「よくあることです」と、あっけらかんとしていました。

 

ブライダルサロンはビルの上の階にありました。

どうしよう、どうしよう、と自責の念に駆られて俯いたまま、エレベーターを降りた時、たくさんの人と騒がしい音楽が飛び込んできました。

どうやら、そこはサロンの横に挙式か披露宴の会場も設けているようで、この日、そこで結婚式が行われているようでした。

 

あっけにとられ、なんとなくスタッフの人だろうと思った人に声をかけ、少し待たされた時、もう殿は「断ろうか?」と心を決めていたようでした。

殿はお店でも一見して、自分に合わないと思ったらすぐに「ここはやめておこう」という人で、多分このブライダルサロンの雰囲気が殿には合わないと思ったのでしょう。あとあと聞くと、人を出迎える雰囲気ではないと思って最初から心証は良くなかったようです。

もさおが下見に来た時は、平日の夕方だったので、静かな雰囲気でしたが、その日は一変していました。

 

殿は断ろうとしていましたが、もさおとしては話も聞かずに断るのも失礼と思ってしまって、頑なに首を振ってしまいました。

向こうの時間も無駄にするくらいなら、着いてすぐに断っても良かったかもしれません。

 

それから案内されたのは後ろにドレスがたくさんかけられたフロアの一部分でした。

ドア等はなく、後ろに人が歩いている気配、ドレスを探すスタッフの方も歩き回り、落ち着かない雰囲気の場所です。

そしてやって来たのは電話の時とは違う方でした。

電話では女性の方が丁寧に対応してくれたのですが、やって来た男性はタブレットでホームページを示しながら、ホームページ以上のことは何も教えてくれないし、もさお達の出方を待つだけで、食事や衣裳のこと、こういうこともできる、等も何も聞き出そうとはしてくれませんでした。

もさお達も断ろうと思っていたので、そういう態度が見えていたから、あまり営業をかけなかったのでしょう。

しかし、なぜか態度の冷たい方でした。

 

これがまだ、電話の時の女性なら、もさおも断ろうとは思わなかったです。

電話の女性はとても丁寧な感じが見受けられ、このサロンに来るまではこの女性が対応してくれると思い、余計に遅刻していることに罪悪感が募っていたのです。

しかし、この男性なら、特に気が咎めることもないな、と思い、あまり実のある話もせず、そのブライダルサロンを後にしました。

 

よっぽど、そこで色々と頼んで欲しいのなら、後で連絡があるだろうと思いました…が、訪問以降、「どうなりましたか?」というお伺いの電話すらありませんでした。

それは営業としてはどうなのだろう、と思ったのですが…。

 

次に続きます。