結婚するんだなぁ もさお。

オタクで喪だったアラサーが既婚になるまで…結婚に至るもさおへ至る結婚。

親への挨拶② 〜試練はマニュアル通りに進まない天然ものの母親〜

そろそろ時間かな、というところで両親から「もう着いたよ〜どこにいるの〜?」と何とも気の抜けた連絡が入りました。

告白を受けた日にも行ったカフェにいたもさお達はすぐに待ち合わせ場所へ向います。

 

両親と合流し、そこそこ挨拶をすると、お食事するお店へと入りました。

母親はまだしも父親は結構ラフな格好してきたな、と思ったのですが、堅苦しいのは好きじゃないらしいので、何も言うまい。

個室を予約をしてくれていたらしく(こういうのが母親は好きなので予約とかハ任せっきりにしました)ゆっくり話もできそうでした。

席へ着き、「もさお、ビール飲むよね?殿くんは?」と、こんな時くらい昼間から飲んでもいいじゃないと、みんなでビールを注文しました。

 

ビールが来て、父親が「じゃあ乾杯しようか」と言った時、

「まだよ、お父さん。殿くんから話があるんだから」

と言われました。

 

父親から「え?今?」と母親に言いますが「今よ」と断固として譲らない母親。

 

 普通ネットなどにある両親(女性側)への挨拶だとこうです。

スーツ等の格好で約束の2〜3分前に訪問し、冬ならコートを脱いでインターホンを押す。

玄関で挨拶をし、部屋に通され、下座へ。床に座る場合は薦められてから座布団に。

手土産は袋から出して渡し、まず和やかに歓談して当の目的の言葉を……。

 

というマニュアルが走馬灯のように脳裏に流れていきました。

殿もマニュアル通りに食事で和んだところで言おうと思っていたのでしょう。

しょっぱなから試練を浴びさせる母親恐るべし…。

まあ、食事時に来て食事をするのだから最初からマニュアルから逸れているのですが…。

 

殿を見ながら、カーナビを過信しすぎてトイレに突っ込んだ人の話を思い出しながら、どう出るか(ここはもさおが口を挟んでも良いものではないので、残念ながら助け舟は出せませんでした)を待ちます。

 

ようやく意を決した殿が「もさおさんとの結婚をさせていただきたいと思いまして…」と口にして、なんとかその場は収まり、「おめでとう」の乾杯をしました。

 

「何で最初に言わせるの?」と母親に聞いたら「だって商談とかだって最初にまとまってから食事でしょう」とのこと。

その前に食事する場合はとっくに商談まとまってるだろうに、と今なら思うのですがビールを飲んでぽやっとしたもさおの頭にはそんなことも思いつきませんでした。