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結婚するんだなぁ もさお。

オタクで喪だったアラサーが既婚になるまで…結婚に至るもさおへ至る結婚。

雨音を聞きながら

姫路へ向かう電車で、土砂降りとも言える雨の中を歩いた体はひどく疲れていました。

ただ、疲れているのは体だけで気疲れというものはほとんどありませんでした。

殿は思っていた以上に話しやすい人でした。奢られ問題だけは妙にもさおの心を苛みますが、それを除けば二人で歩くことも、観光地を見て回ることも問題ない、ともすれば楽しくもありました。

こんな人が九州にいたらいいのに、と寂しいような空しいような考えが頭の中をよぎります。

そんなことを考えているうちに、姫路に着き、両親と合流しました。

 

姫路で夜ご飯を食べ、殿からいただいたお土産を両親に渡し、姫路のホテルにチェックインしました。

今回のホテルは3人で部屋を取れなかったので、もさおだけがシングルになりました。

 

すぶ濡れになったジーンズを乾かしながら、もさおは今日のお礼のメールを殿にしました。

だいぶ長い文章でしたが、殿がメールの文章の量や頻度をどう感じているのかわからなかったので、目上の人にする丁寧すぎる遠慮がちなメールを送りました。

 

殿からの返事はメールを送って何時間か経ったあとに、一行だけの素っ気ないものでした。

まあ男性なんだから、こんなものかな、と思いつつも、とても楽しかったと思ったのが自分だけのような気がして寂しく思いもしました。